いわき地域にあっては昭和40年代から海域に来遊するコウナゴを春漁として、相馬地域では昭和50年代初めに瀬戸内海から加工技術を導入し需要開拓をしたたことからコウナゴ漁が開始され、全県的にコウナゴの資源利用が普及しました。漁法は、相馬地域では2そう船びき及び1そう船びき、いわき地域ではほとんどが1そう船びきで漁獲します。なお、宮城県では夜間に行う灯火利用の敷き網(棒受け網)で漁獲します。震災による操業自粛、国による出荷制限で平成23から24年は水揚げがありませんでした。その後、平成25年3月から試験操業が開始され徐々に漁獲量が増加していました。しかし、平成31年にはコウナゴ魚群分布が見られないことから操業が行えず、引き続き令和4年まで操業は行われておりません。
品目分野 | 海産魚 |
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分布・移動 | 福島県で漁獲しているコウナゴは仙台湾系群に属しています。主な産卵場は仙台湾であり、宮城県荒浜沖から福島県原町沖で12月から1月に産卵されます。仔魚は1月下旬頃には福島県北部沿岸に運ばれ、2月下旬になると、県中県南沿岸にも広がります。 |
食性 | 主にかい脚類等の浮遊性甲殻類を食べます。 |
年齢・成長 成熟・産卵 | 12月下旬から2月中旬にかけて仔稚魚が見られるようになります。孵化直後の仔魚の体長は約5mmであり、3月には体長が35mmに達し、漁獲加入します。全長40mmサイズまでは、おおよそ0.5mm/日で成長します。 |
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