平成22年の漁獲量は5,968トン、漁獲金額は4億8千万円でした。福島県では昭和58年から漁獲を開始し、当初の4年間は底びき網の着業も加わり1~3万トンと多獲していました。その後は船びき網のみの操業となり、漁獲量は福島県では2~9千トン、宮城県では1~2千トンで推移しています。漁獲量の変動はコウナゴ漁の好不漁に左右されます。コウナゴ不漁時はメロウド着業船、操業日数が増加するため、漁獲量が増加する傾向があります。仙台湾内のメロウドの漁獲方法は2つあり、福島県では4~5月に底層の群れを2そう船びき網で、宮城県では2~5月に表層の群れをすくい網で漁獲します。震災後は平成24年6月に国の出荷制限魚種となりました。制限は平成29年4月に解除されましたが、出荷制限解除後も試験操業の対象種としておらず、漁獲がありません。
品目分野 | 海産魚 |
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分布・移動 | 沖縄を除く日本各地、朝鮮半島の沿岸に分布します。本県沿岸~仙台湾では産卵後の4月には請戸~金華山沿岸に広く分布します。また、荒浜~原町沖の砂れき帯で夏眠します。 |
食性 | 小型動物プランクトン(カイアシ類)が主体ですが、アミ類、オキアミ類、シラスも食べます。 |
年齢・成長 成熟・産卵 | オス、メスとも早いものは当歳魚で成熟します。産卵期は12月下旬~1月です。水温が15~18℃となる7~11月は、砂中で夏眠と呼ばれる休眠を行います。夏眠中に生殖腺が発達し、夏眠終了後間もなく産卵します。 |
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